VIILAINS参戦パーティ「秘密結社ソムニフェルム」概要

～VIILAINS Retern
　　VIILAINS Deadhand＆DeadenD
　　VIILAINS Dice with Death

　参戦パーティ～

レジスタンス組織
　「秘密結社ソムニフェルム」


「恨み　嘆き　哀しきこの人の世には
　それを戒めるべき　慰めが必要だ
　美しき “必要悪” の華を　今　咲かせねばならぬ――」


・ソムニフェルム―somniferum
　阿片（あへん）やモルヒネ、ヘロインを生むケシの大華の名。
　花言葉は「慰め」「休息」。

●「秘密結社ソムニフェルム」とは

そのシンボルを体現するかの如く、元々は盗賊や間者、暗殺者（アサシン）たちの
集団である。彼らは自分達の仕事、諜報・恐喝・暴力・殺人等の悪行を“必要悪”として
安定した地位を確立すべく、レジスタンス（抵抗）活動と称したゲリラやテロを行っている。
いわゆる低度のマフィアであり、実力行使の技術・手腕に特化した犯罪者集団である。

本来ならば影に隠れるべき存在でありながら、その活動を誇示し広めるべく、
貴族階級や施政家だけでなく、資産家や商人など民間からの依頼を受ける事も多い。
そのためあらゆる地域、国家から脅威とされ、隠匿を続けている。

欲望を糧とし力を法律とするVILLAIN(ヴィラン)の中でも、実力の売名による
存在の正当化と謳歌を理想とする、文字通り「悪の大華」である。



●アドロードにおけるソムニフェルムの台頭　及び
　　VILLAINSイベントにおけるソムニフェルムの活動目的


本来は自由業である冒険者でありその活躍によって繁栄するアドロードだが、
その自由さの反面で賊やならず者、ソムニフェルムの隠れ蓑ともなっていた。
総じてVILLAIN（ヴィラン）と呼ばれる者達の台頭と、それに対抗する冒険者と
ギルドによる掃討作戦の混乱に乗じ

秘密結社ソムニフェルムは一大目的として

「アドロードにおける冒険者および冒険者ギルド、魔術師ギルドから盗賊ギルドまで
　全ての権力と組織に自分達やそれに順じた“必要悪”の存在を受け入れさせ
　その中心としてソムニフェルムをこの街における主要組織とする」

ことを掲げた、過激なプロパガンダ（思想宣伝）と攻性活動を開始した。

つまり、『冒険者の街アドロード』を『必要悪の街アドロード』とし、
冒険者が依頼を受けるごとく、間者業や暗殺業を請け負う理想郷とすべく、
ソムニフェルムの本拠地・居城として乗っ取る計画を立てたのである。

彼らは巧みな手段で街を荒らし、冒険者達を襲って権威をおとしめ、
その名を知らしめる事によって必要悪の存在を認めさせようとしている。



●組織の主要幹部と同志たち


ソムニフェルムは基本思想以外ではほぼ烏合（うごう）の衆であるが、
中心は以下の二人の首領とスポンサーによって統制されていると言われる。

【思想家】指導者「アナトリク」――正式名称不明
青紫を帯びたソムニフェルム亜種の名称を通り名に手配されている。
ソムニフェルムの思想・指針を作りあげ、体現した最初のプロ暗殺者（アサシン）。
組織の監理だけでなく直接のレジスタンス活動を行っており、幾度かの表だった
行動と一度の捕縛により、その正体は全身に一切の体毛を持たない乏毛症の、
一見して醜悪な見目をした投げ斧を振るうドワーフの戦士であるとだけ判明している。

【広告塔】象徴「ラシニアタ」――華蘭（ファラン）
緋紅の観賞用ソムニフェルム亜種の名称を通り名にもつ。極東出身のレッドアイの歌い手。
かつては裏家業だけでなく社交界ですらも「紅い歌姫」の名で有名だった、技術的にも
一流の腕を持つ元諜報員（スパイ）。
現在もその身をケシの華で飾りつけ、ソムニフェルムの代表として思想を歌い、
前線において同志を指示して直接動かしている。

『支援主』邪教「マスティマ」――”使途の一族”ダークエルフ率いる異教団
悪魔とも天使とも言われる必要悪の神であり「敵意」「憎悪」の意をもつ。
大陸地方の下級貴族であり、帝国からは古に追放された邪教にして聖教。
起伏の激しい土地の影に広大なケシの畑を持ち、そこから採取できる
「紅阿片（あかあへん）」を資金源に、布教の観点と勢力の拡大目的から
ソムニフェルムを後援している。組織は彼ら教団の下位組織にあたる。
――しかしここにきて、彼ら自身も本格的に布教と侵略制圧を企みはじめ、
ソムニフェルムとは別に、僧兵団から諜報員を視察に出しているらしい。

『同盟』オルトロ――共闘の同志
彼らとは全く別に、アドロードの利権を狙い組織繁栄を図るマフィア。
利害の一致から、首領同士の契約により協力関係を結び同盟組織となる。


同志「ソムニフェルム（ケシ粒）」
ソムニフェルムに所属するものは、その全てが組織と同じ名で呼ばれる。
『私はソムニフェルムである』という事は、組織の一員であり、自身が
組織そのものである事を意味する。俗称として「ケシ粒」とも呼ばれる。
基本的に元々後ろ暗い業種で生計を立てており、その上でソムニフェルムの
“必要悪”の思想に同意している「同志」の集まりであり、完全に支配されるわけではない。
『沈黙の掟（組織の事を口外しない）』と『服従の掟（上の指令に従う）』以外には
厳密なルールはなく、それ以外の個人の権利はあまり左右されない。
それ故に目先の利権のみを目的に所属する者や、逆に“必要悪”の繁栄を強く願い
従事する者まで、あらゆる思惑の犯罪者が所属している。



●ソムニフェルムのシンボルと特徴

・所属する同志は皆、組織の象徴であるケシの花びらを封じた紅い樹脂を
　冠した装飾品を持っている。指輪やイヤリング、柄飾りなど形式は様々で、
　上から命じられた活動の際はこれを目に見える位置に着ける事が義務とされる。

・同志には皆、流通や売買のため、もしくは仕事での使用や報酬として、
　「紅阿片(あかあへん)」や痛み止めのモルヒネが配られる。
　容易に手に入る薬物のために中毒となる同志や、最初から薬物目的で
　所属する同志もいる。

・同志達は往々にして生まれながらの盗賊や被差別者など、悪業以外に
　行き場のない者、「必要悪を拠り所とする者」が多い傾向にある。
　そのためか、仕事人としては一流と言える手腕の同志も多い。
　しかし首領の一人であるラシニアタが公の社会でも有名だったように、
　必ずしも影の存在ばかりではない。

・ソムニフェルムの最終目的は、悪業の統制とアヘンの流通を握り、一領土や
　国家を牛耳る巨大組織となる事で必要悪を世間的に正当化する事にある。
　しかしその思想に関係なく、組織にくる依頼の利益や組織内での地位や利権を
　目的に、所属する同志も少なくない。


●アドロードでの主なレジスタンス活動

・ソムニフェルムの資金源である、高濃度の特殊アヘン「紅阿片(あかあへん)」を
　所持し売買、流通させること。

・冒険者ギルドや冒険者の集まる場所に出向き、自分達の実力と冒険者との差を
　誇示する働きをすること。往々にして、腕前を見せつけるような馬鹿にした行為や、
　過激で極端かつ高難度の悪行が好まれる。そのため冒険者やギルドそのものを
　傷害・損壊はしても構わないが、故意の殺害はむしろ好まれない。

・貴族や施政家、資産家など自分達を買ってくれやすい身分や性質の者への宣伝。
　及び盗賊や間者などの同業者でありながら、フリーまたは冒険者側に
　所属する者へのスカウト。

・ソムニフェルム思想の普及活動。上記の冒険者へのゲリラや妨害行為もその一つだが、
　酒場などであえて声高に思想を説き弁論する、『合い言葉』を書いたカードを
　各所に忍ばせるなど。また全ての活動行為の現場に『合い言葉』の文言と、
　可能ならばソムニフェルムの花を残すこと。

これらの活動は、全てが同志によって行われる訳ではない。
ゲリラ行為のみで弁論などする気もない者、スカウトよりも傷害を優先する者、
アヘンを流通させず自ら食いつぶす者なども多々存在する。
プロパガンダにおいて重要とされるのは「ポーズ」であり、具体的な成果であり、
街の人間にその名を知らしめる事である。

『合い言葉』
「ケシの大華のもと 真なる慰めと休息を！」


―――――――


とても久々に引っ張り出してきました。ソムニフェルム概要です。
去年も旧記事で使い回しだったのでさすがに。

でも原文からほとんど変更かけてませんが。首領陣の詳細くらいです。
ブレずに本気の馬鹿やりたいので相変わらず馬鹿みたいなコンセプトでいーや（　と。

同盟関係としてPL・M-bearさん宅よりオルトロファミリーのお名前を拝借しております。
ありがとうございます。…これから何を企むかは、そのうち。