キャラバンの家畜―――１

コッカ・ドゥ（Cock-a-Do）　別名：ラクダニワトリ

分類：鳥類亜種　生息地：西方高原地帯～南方岩石砂漠および礫砂漠地帯
平均全長および重量：オス250ｃｍ140kg、メス210ｃｍ120kg
コカトリス類の魔物と同種の祖先を持つとする説もあるが真偽は不明


古くには南部地方部族の飼育をはじめとし、都市部ではあまり見られないが
山間部など足場の困難な地域において速度効率のよい乗用獣として調教される。

鳥類には珍しく寒暖や乾湿の幅広い環境に柔軟で、特にコブに栄養分や水分を蓄積し
荒地や砂漠などの苛酷な環境でもかたく柔軟な脚部による、俊敏な移動が可能である。
自然では複数のつがいで形成された群で行動し、飼育の際も雌雄一対が望ましい。
その気性はやや激しいものの人懐っこく、慣れれば首を曲げて自ら人を背に担ぐ。

単独走行における機動力は申し分ないが、馬力と安定性には乏しく
あまり重量のある荷や重装備の操縦者を乗せる事は出来ない。
牽引は砂地用の陸走小型舟を一隻牽くのが精一杯であり、複数操縦も訓練を要する。
また闘争心が強く嘴や爪での攻撃性に優れるため戦闘での乗用にも向くが、
本能に臆病な一面を残すため、集団戦闘、威力の激しい魔法、自分より強大な
気迫を持つ生物や魔物…の気配に弱い。
基本的に移動においても戦闘においても、単騎・少数での使用が中心となる。



キャラバンにおいては先達の役目を果たす。広域で隊の先頭を走り、
商隊同士や町との連絡を交わす早馬の代わりとして重宝される。
騎乗は定席員のほとんどが可能だが、主に扱うのは護衛の軽戦士および商人。
（スキル＜乗馬＞適用）